熊本駅で、去年一緒だつた婦人に出会った。
山口から、お墓まいりを兼ねて、玉三郎を観に来られている。今夜はご実家にお泊まり。
八千代座の席も、私の後ろの枡席だつた。
同じ日になるのは、縁があるのかも。
舞踊公演は5日間あるのだから。
去年の席も、同じき、二階のひどい席だつた。
まいりましたね、なんて話が合う。
今回は、SSの、18000円席が当たったと言われる。
私は買いそびれて、ヤフーのオークションで買った。
私の席は4つ目の枡席。気やねんのように前にずり落ちそうにはならないし、随分前の席だけど、平均台のような、細い通路を席まで行くのにふらつく。
幕ま、トイレに立った時は、頭に血が上っていたのか、ふらついて、かけて尻餅をついた。頭でなくてよかつた。
最初に向上がある。これを楽しみにしている人も多いらしい。
面白い話を結構長くされるので楽しい。
私の隣の人は!神戸から日帰りで来られた。
新玉名駅から、新幹線に乗られる。初めてとか。
知らない人と、玉三郎の話で盛り上がる。
長唄連中が、後ろに。
舞台が間近に。
花道に玉三郎が立つと、顔も大きく、手が大きい。
舞台の中央に来ると、文句なしの美しさ。
秋の色種、という踊りは、難しいとされたのを、新貼り付けで、初めて踊る。
曲があまりに素晴らしいために舞踊は無理とされていたもの。
2つ目は、歌舞伎座で観た。元禄花見踊りを、長唄連中と、玉三郎一人で踊る。
玉三郎だけの踊りは、なお良かった。惚れ惚れと興奮して、ふらついてこけた。
自分では気づいてないこど、頭に血がのぼるものなのでしょう。
アンコールの拍手も激しく、玉三郎は、何度も丁寧な挨拶を繰り返して。
八千代座の玉三郎は、他の芝居小屋では見せない顔を持っているような気がする。
公演が終わって出て来ると、底冷えのする寒さ。
明日はもっと寒くなるらしい。