安倍政権の支持率は、高い。60パーに近い高支持率を保っている。
それがどういうことを示しているのか。
恩恵をこうむっている多数の国民と、極貧にあえぐマイノリティの人達がいるということを表している。
勤勉でおとなしい日本人だから、社会の歪みで、息を殺してじっと耐えているけれど、この傾向は、益々酷くなる一方。
政治は本来、弱者の側に立って、弱者を引き上げることを目指すベキなのだが、実際おこなわれていることは、恵まれた人間を守るという方向に向けられている。
東京都は、日本の中で、最も裕福な都市であり、小池さんが都知事になって、東京都民の要望を叶える努力してをしても、それは恵まれた人間の為の政治にしか過ぎない。
小泉政権から安倍政権に受け継がれた、アメリカ追従型の、強いものが勝つ、という政治の域を出ない。
戦い好きの、負けん気の強い政治は、強いものをすくい、弱者を切り捨てる。
経済の循環は、金持ちがより金持ちになるという循環なのだ。
平和を訴え、貧しい人々を救い出そうと訴えても、マイナーな人達に響くだけ。
IISは、その典型的な例だ。
ISの手本となっているのは、神風特攻隊だという。
日本は石油の封鎖で、命綱を切られて、戦争に突入した。貧しさが、特攻隊を生み出した。
それと似ている。
障害者施設で起こった、悲惨な大量殺人は、ISに似ている。
これから、この種の連鎖事件が起こらない保証はない。益々増えるかもしれない。
弱いものが、より弱いものを傷つけることで、自滅しようとする。
生きられない人間の、最後の手段。爆弾を抱えて、人を巻き込んで死滅する。
世界的にこの傾向は拡大している。
生き過ぎた、自由経済が招いた、戦争と言っても良い。
我々は、なぜこのようなことが起こったのかと言う原因に立ち返り、共生の社会を目指し、分け合う経済へと、転換を図らなければならない。
でなければ、、自分に返ってくる。
献花も、なみだも大事だけれど、こういう悲惨な事件をまねいたのは、私達自身だという認識が必要だ。
小池フィーバーで熱狂する都民を見ていると、虚しさを覚える。
民主主義への改革が出来るのか?
本当に、政治に絶望する時なのか?