子供の頃、本を読んで感銘を受けた。どんなに不幸でも、いつも明るく、悲しみや苦しみを、喜びに変えていく少女。
心をハッピーに。
そんな風にありたいと思った。
家庭が複雑で、暗いクラスメイトがいた。頭が良くて、大人びていた。
その子が声をかけたのは、私。それ以来、その子は1人じゃなくなった。私という友達ではないとしても、一緒にいる子がいて。
中学は別。越境して、進学校に行った。
すごく勉強が出来る子だった。お兄さんもエリート。彼女も勉強が好き。私とは正反対な。
夜中、お風呂場で亡くなったと、ずっと後になって聞いた。
中学3年の冬だったと聞いた。
いい加減な勉強で、いい加減な高校に行き、クラブ活動で、演劇部。
小さい時から、いつも空想に生きていた私。
今も変わらない。
ぼけっと窓から外の景色を、見ながら、空そうにふけるので、時々降りる駅を通り過ごす。
最近は、スマフォで、乗り過ごすことが。
踊り場で、バレーのような真似をして踊っていた私を覚えていると言われて、そうだったね、と思い出す。
食べることが好き。一人旅がほとんど。演劇は勿論、映画で育ったようなもの。
結婚は向かない人だとわかっている。失敗。
マザコンの男だった。優しい通り過ごす他の人は言う。八方美人は女。八方び