どう表現したら良いのだろう。
満開のツツジ。
花の絨毯のように、白と紅色のコントラストが美しく、
散歩の足を止める。
ふりだすかな、と心配になるどんよりと曇った空。
光が一杯ある時の、暑苦しさがなく、沈んだように見える紅色が美しい。
よく見ると、白と紅色が混ざった、ツツシもある。
ピンクと紅色の花も。
マスクをしていても、花の香りが伝わってくる。
ツツジは、子供の頃、好きな花じゃなかった。
今年、御崎公園が閉館して、惜しむ人々が、
訪れる風景がテレビに。
子供の頃、御崎公園に連れて行ってもらった思い出が蘇る。
ツツジが満開の頃だった。
母方の祖母と叔父、叔母、そして母と3人の子供。
父はいなかった。
祖母も叔父も叔母も、この世にいない。
祖母の一生は、辛いことなの絶えなかったものだったけど、優しくて明るかった。
祖母が沢山のおにぎりを作ってくれて、お花見弁当。
あの時の、笑い転げる、笑顔が浮かぶ。
懐かしさが、胸を熱くした。
雨はまだ降らない。
風が強いのが、歩いていると気持ちいい。
その道を通ると、必ず、うくいすのなきこえがする。
何回が、聴こえて、とこにいるのだろうと、声のするあたりを眺めていると、ピタッとやむ。
向こうからは見えているのかしら。
散歩に出てくるまでは、腰が重いけれど、
歩いているうちに、身体が温まって、身体の痛かったところが、いつのまにか消えている。