青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

レッスンがお休み

f:id:happyengel:20200506125751j:image

 

電話がかかってきた。

ピアノ教室の先生から。

今月、二回あるレッスンが、緊急事態宣言の延長で、

休みになるという、お知らせ。

嬉しさと、落胆が混在している。

ピアノの稽古は、目標があるわけじゃない。

手先を使って、頭の健康になるという理由で、

やっている。

30年ぶりに、調律してもらったのが後押しになった。

持ち腐れになるのが勿体なくて。

最初は簡単なところから入り、楽しかった。

一年以上続けていると、難しくなってきて、

練習不足が、徐々に蓄積して、思うように弾けないと、

億劫さを増し、練習がいい加減になるという、悪循環。

毎日、僅かでも弾いていなければ、落ちる一方なので、

月に二回でも、テェック機能が働くと、続けられている。

目標がなく、自立的に、何かに励むことの難しさ。

 

 

ウイーンフィルの、主席バイオリン奏者の、

樫本大進。

私は、大ちゃん、と勝手に、親しみを感じている。

子供の頃から、見ているから。

 

彼は、音楽がなければ、生きていけない、と思っていた。

コロナで、演奏会がなくなり、家で子供たちと暮らしていると、

音楽よりも、もっと大事なことがあることに気づかされた。

音楽の無力を感じた。

以前は、演奏会のために、毎日、練習しなければ、といけない、という

義務感に追われて、練習し、コンサートで演奏してきた。

しばらく離れていると、弾きたい、自分のために弾きたいという気持ちが

溢れてきた。

、病院で死にかけている人、心が折れそうな人に、今、

最も必要なのは音楽だと、自分の心を通して、

認識した、と語っている。

 

音楽を止められて、演奏の場を失って、

家族との生活の大切さ、楽しさを発見し、

その上、音楽が、自分の心を豊かにすることにも

気づき、音楽を求めている、たくさんの苦しんでいる

人達がいること、音楽の力と価値を認識できたということ。

 

コロナがもたらしているのは、私たちを試す、神の試練

なのでは?

100年前の、スペイン風で、日本人の人口の50%が感染し、多くの死者を

出した。

サウズやマウスで、日本がウイルスの怖さを体験していなかったから、

備がなく、CPRの検査体制が極端に軟弱で、危機管理体制が

整ってなかった、というのだけど、

根本にあるのは、医療費の削減、ベッド数の減少、採算重視で、

安い労働力を追求してきたこと、にある。

安く抑える、お金を出さない、という政府の目標は、変わっていない。

後手に回り、自分たちの首が問題になりそうだ、ということになれば、

渋々やる。

コロナが、そういう無能で、自分の利益しか考えない人を明かにしている。

そのことが、未来に、国民がより賢くなり、国民の代表にふさわしい人物を

選ぶことになれば、より良い社会が生まれる。

 

 

神は越えられない試練を与えない。

 

試練が、人間をより豊かにしていく。

練習なくして、本当の喜びと楽しさを伴った、成果がない。