青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

松竹座、7月大歌舞伎

 

f:id:happyengel:20180704024639j:image

 

7月大歌舞伎の初日です。

高麗屋三代の襲名披露公演。

松竹座では、白鵬と幸四郎が、襲名披露の公演を、

仁左衛門始め、上方歌舞伎とのコラボ。

いずれも踊りも芝居も実力のある役者さん揃い充実した、見応え満点の、暑い夏に、さらに暑い舞台。

孝太郎と壱太郎の艶やかな、寿三番叟から、始まり、二作目は、中村鴈治郎と扇雀の兄弟が、めずらしく二人で息のあったところを、車引き、で。

三作目は、白鵬が、河内山を。

そしてなんといっても、昼の部は、勧進帳。

 

f:id:happyengel:20180704024703j:image

 幕が上がって、長唄と三味線、鼓が、ずらっと下段。能狂言仕立ての舞台。二階の一番前の席から、舞台の端から端まで、よく見えて、音や声の通りも良い。

最初から、もう感動してる。

 

f:id:happyengel:20180704024812j:image

 

仁左衛門が、冨樫を演じている。

姿が美しい。弁慶は、襲名の幸四郎。

高麗屋の芸を継承した弁慶。

仁左衛門の冨樫はさすがに素晴らしい。

幸四郎の弁慶との、姿形の美しさに惚れ惚れする。

観客を圧倒して、迫力のある舞台だった。

 

f:id:happyengel:20180704024733j:image

弁慶は、お家芸で、それそれの弁慶を競い合っているが、

仁左衛門の弁慶は、団十郎、幸四郎が演じる、東の男性的な弁慶とは違う。

仁左衛門にしか演じられない、情感溢れた、人情を、全面的に出した弁慶。

 

 

今日の幸四郎が演じた弁慶も良かったけれど、私は仁左衛門の弁慶に泣かされる。

 

歌舞伎は肉体芸なので、激しい役になると、次第にやれなくなる。

仁左衛門の冨樫も良いが、もう一度、弁慶が見たい。

 

孝太郎の、義経が、花道に立つ。

よく似合っている。