青空に白い雲が流れるように

読んでくださるあなたに。小さな幸せを感じてほしい。そして私も、読んでくださることで、一人じゃない幸せを感じていたい。そんな思いで、あらゆる垣根を持たないて、好奇心のおもむくままに、手を走らせていたい。明日への小さな幸せを求めて。

玉三郎、新春特別舞踊公演

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玉三郎の新春特別舞踊公演が、松竹座で初日を迎えました。

初日の舞台は緊張と期待で、出演者も会場に来る観客も、特別なワクワク感があります。

満員御礼の札が会場の入り口に。

舞踊公演なので、2時間かな、と思ってましたら、2時開演の5時までのたっぷり、三時間。

江戸歌舞伎役者の玉三郎と上方歌舞伎の成駒屋の後を継ぐ、壱太郎。

二人の向上で、舞台の幕が開きました。

 

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壱太郎は、吾妻流の家元を名乗っています。今回玉三郎の指導を受けて、一生懸命力の限り踊らせていただきます。と、玉三郎の向上から、紹介されて、挨拶していました。

最初の舞踊は、「元禄花見踊り」

歌舞伎座でも、八千代座でも観た舞踊です。歌舞伎座では、大勢の出演者で、豪華で華やかな舞台でした。八千代座では、玉三郎一人で踊りました。

松竹座では、玉三郎と壱太郎が、メインで、呼吸のあった、美しい舞踊を披露。

驚いたのは、壱太郎の踊りが、随分上達しているじょとです。美しくみえる体の使い方に変わっている。

若手の女型で、玉三郎の後継者を育てる玉三郎の舞を真剣に取り組んでいる、七之助、菊之助、児太郎に、梅枝、などの踊りも日々切磋琢磨していますが、

今回の舞台での、玉三郎と、全く違和感なく、美しく、溶け込むように踊った壱太郎の、素質と舞踊にかけた執念を感じました。

「秋の七種」は、玉三郎と壱太郎が二人で舞いました。

これも、八千代座、歌舞伎座でも、最近見ています。

歌舞伎座でが、琴が何台も舞台に置かれ、箏曲と笛の奏者の演奏があり、その間に、玉三郎は、黒の衣装に変えて出てくるのですが、今回は、また新しい試みがあり、玉三郎と壱太郎の連弾を披露して、

衣装を変えてくる場面はありません。

 

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この、秋の色草の舞踊も、玉三郎の秋草に、寄り添う、小さな花のように壱太郎の舞踊は、呼吸を合わせて、舞台を美しく盛り上げていた。

玉三郎が自らに封印した、「鷺娘」を、壱太郎が玉三郎の舞を継承して、見事に踊りあげたと思います。

まだまだ、これからでしょうが、相当頑張って踊れたと思います。

児太郎は、父親の福助が舞う、鷺娘、を継承して踊るでしょうから、玉三郎の、鷺娘、は、解釈が違うと初演当時は、邪道だと言われたそうですが、その後、絶賛されるようになりました。

雪の中を狂ったように激しく舞い、傷ついてついに、倒れて命絶えるまでの、美しさを、壱太郎も表現できていて、魅力的な舞台です。

最後は、玉三郎の、「傾城」

お正月らしく、玉三郎が観客を沸かせます。

 

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幕が開くと、華やかなバックに、玉三郎が艶やかな花魁の姿で、高いぽっくりを履いて、練り歩く姿で現れます。これも、歌舞伎座ではなかった、新しい趣向。

傾城の衣装が豪華で、眩いくらい、素晴らしい衣装。

玉三郎の美しさが頂点に。

松竹座での、お正月らしい、豪華で、内容の豊かな舞台。

玉三郎が並々ならぬ意気込みで、観客に応えようとしている、見逃せない舞台です。

 

幕間にお参りした法善寺では、護摩焚きと、山伏の法螺貝、お経をあげていました。

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