舟木一夫のリサイタルを聴きに行った。
フェスティバルボールで、チケットも安く、7480円なので。
母が大ファンで、お供をして聴きに行っていた。
母は、クリスマスディナーなど、一人で出かけていたくらい。
弟に似ているのが、舟木ファンになった要因だと思う。
ファンからの贈り物がすごくて、妹と目を見張っていた。
母が行けなくなって、私も行かなかったのだけど、55周年だというので、沢田研二同様に、フェスティバルなら、聴いてみたいと思った。
声がより太くなって、ボリウムもあり、良かったけれど、歳なのか、高音が出なくなっていて、高音は辛そうで、音階を下げて歌っていた。
ステージに贈り物の台が6つに増えていた。
最初に、う 歌いながら、ファンからのプレゼントを受け取って握手し!5つぐらいたまって持てなくなると、台の上に置いていく。
花束の台と、紙袋の台は次第に埋まっていく。
相変わらず、ものすごい数。
私の2列前のひとが、倒れたようで、近くにいる人たちが、係の人に手招きして呼んでいた。
一人来て、他の人を呼んできて、意識不明のような人を抱えて行った。
全く反応のない様子だった。
母のような高齢者から、親子連れの人等まで、会場は満席に近い。
昼夜公演なので、昼に来る人が断然多い年齢層なので、夜の方が良い席が空いていた。前から18列目の真ん中を買っていた。
でも、舞台は遠い。
フェスティバルに行く日に、テレビで、舟木一夫が、前立腺炎で、入院していたことが語られていた。
フェスティバルはあるのかしら、と懸念された。
痩せてスマート、顔が白くて、表情が時折辛そうて、話しているときは終始優しい顔で笑っているかるけれど、心配だった。
舟木一夫と山口百恵は、よく似ている。
優しくて寂しそうな目元がそっくり。
子供の頃の悲しさが、優しくて、寂しい目になったのだと思う。
二人とも、家庭をとても大切にして、良い家庭を築いている。
謙虚で清潔な感じが、永遠の青春スターだと言われる所以なのだろう。
私は、松山善三と船山徹が作った、詩のような、この人は昔、という長い歌が好き。
1時間40分、休みなしでたっぷり聴かせてもらった。
終わって、出てきた人たちの中に、杖をついて、身体が大きく湾曲した人が少しづつ足を運んでいる人、酸素吸入器をつけて車椅子できた人、を見て、命がけできている人がいるのだと思った。
命ある限り歌い続ける歌手と、命ある限り、その歌を聴きたいと願うファン。