国立文楽劇場で、勘緑文楽劇場、第三回公演、エディットピアフ物語、が上演されました。
ピアフが大好きな友人を誘いました。
わたしだけチケットを予約していたので、追加の電話をしたら、席は離れるといわれていたのですが、行ってみると、隣同士の席になっていて、親切な対応に感激しました。
人形劇なので、もっと間近でみられればよかつたのですが、十二番目。それでも、全体的にバランスよく見ることができて、良かった。
人形が、まるで、魂を入れられて、小さい人間のような動き。
人形劇の楽しさを覚えたような感覚。
講談師の解説とセリフも、なかなか上手で、講談の魅力も知ったような。
楽器の演奏も良かった。
シャンソン歌手が、歌のたびに、幕間から出て来て、マイクの前で歌うのが、最初の歌はいいとして、何回も繰り返され、人形劇なのか、シャンソンリサイタルなのか、どちらにもマイナスの要素が強く、あの演出はどうかなと思う。
出て歌うとしても、舞台の袖で、気にならない場所にすべき。
人形に集中して、声だけ聞いていれば、ピアフが生きて来て、歌自体もなかなか上手ですが、声が太すぎる感は歪めない。
男性的で、エネルギッシュで、少しぶっきらぼうな歌い方が、次第に艶のある声に変わっていったのが良かった。
死んだ子供が、天国から、お母さんを見ている演出。
ピアフが愛した、マルセルと同じ名前の子供。
ピアフにとって、二重の存在として、天国から見守っているという選定だと思う。
愛を描いたものとして、それも良かった。
心に残る舞台。