この季節になると、あちらこちらから、金木犀の香りが漂ってくる。
一年に比べれば、ほんのわずかなひと時、私の好きな季節。
駅までの道、家家の庭の金木犀の香りが、そよ風にのせて匂ってくる。
庭師が手入れした、丸い形のものよりも、自然のままが好き。
学生時代、キャンバスの植え込みから、金木犀の香りがして、枝を折って、机に置いて香りを楽しんだ。
クリスチャンディオールが、金木犀の香りを、ディオリィシモ、という名前で出たいた。
海外旅行と言えば、香水かオーデコロンを土産にした時代、私がつけるのは、このオーテロンだった。
最近では、香りをつけることもなくなった。
タバコを吸う友人が、臭い消しに香水を使っている。
体臭を気にしていたら人は、デオドラント効果に使う。
外国人は体臭がきついので、香水が普及したのかも。
自然に匂ってくる、花や木の匂いに勝るものはない。
沈丁花と金木犀、私の好きな香り。