西宮芸術センターの大ホールを興奮のるつぼにしている、エネルギーみなぎる舞台。
勘九郎の猿飛佐助は、その名の通り、舞台を飛び回り、危険を顧みみず、命がけの
演技で観客を魅了している。
新鮮で、進化した舞台の可能性に挑戦している。芸術センターの舞台は奥行きの深さが、このお芝居に向いている。
舞台と観客席の通路を縦横無尽に役者たちはかける。
舞台装置はシンプルで、高さがあり、スクリーンと融合しダイアミック。
ドラム、アクロバット、高い天井からワイアー吊りで、回転を繰り返しながら、空を飛び回る。
舞台にせりだした巨大な岩の上、狭い足場、早い立ち回りは、観客をはらはらさせる。
真剣勝負超高速の動き。勘九郎はすごい。
終わって、鳴りやまない拍手。何度もカーテンコール。舞台と観客が一体となって、ひと時、永遠の時を共有する。